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2008年08月25日(月) 12時00分

国内初! 10B「筆鉛筆」の書き心地と誕生物語R25

ほぼ埼玉県限定で売られている、硬度「10B」の鉛筆があるという。その名は『筆鉛筆』。今年7月に発売されたばかりで、10Bという“硬さ”の鉛筆は、国内初というのだが…。

いや、地味な話題ってことは百も承知。でも、気になるじゃないですか「10B」の鉛筆。なぜ埼玉県限定なのか? 10Bって、どんだけすごいのか? 鉛筆って何Bまであんだっけか?? などなど。次々湧き起こる疑問を解明すべく、発売元の三菱鉛筆埼玉県販売さんに取材を敢行したのです。

そもそも、鉛筆の硬度って何種類あるのでしょうか?

「日本国内では、9Hから6Bまでの17種類が標準となっています」

では、今回の『筆鉛筆』は18種類目の鉛筆となるのですね?

「いいえ、同じくほぼ埼玉県限定の硬度8Bという鉛筆があるんですよ」

10Bのみならず、8Bも埼玉県限定だったとは!! これっていったい、どういうことなのでしょうか?

「これらの鉛筆は埼玉県内で特に盛んな、鉛筆で美しい文字を書く『硬筆書写』用に開発されたものです。文字のハネやハライを表現するため、標準以上に“やわらか”な鉛筆が、県民に求められているのです」

ちなみに、鉛筆の硬度って、どのようにして決まるものなのですか?

「黒鉛と粘土の混合比率ですね。粘土が多いほど硬い『H(hard)』寄りとなり、黒鉛が多いほど『B(black)』寄りとなります。黒鉛が多いと、折れやすくなるため6Bより上は技術的に困難だったのですが×××(伏字は企業秘密)により、今回はじめて10Bの製造に成功したわけです」

使ってみると…その太さ、濃さ、滑らかさ&タッチの繊細さなど、確かに“筆”っぽい感覚! そういえば『筆鉛筆』だけ「10B」の表記が毛筆体だしね。デッサンなど、書写以外の用途でも役立ちそうなこの逸品。気になる方は埼玉県まで買いに行きましょう。
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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