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2008年08月25日(月) 12時25分

「配管のつまり」にご用心!オーマイニュース

 最近、排水の具合が悪いので水道屋さんに見てもらった。それによると「このまま使い続けるといずれ“漏水”のおそれがあります」と言われ、やむを得ないので工事をすることになった。

 今の部屋(中古マンション)に越してきてから5年ほどになるが、その間一度も配管の清掃をしていない。特に支障はなく、時々市販の薬品を流して汚れも落とし、それなりに気をつけていたとは思う。だが、自分で“清掃”とはいっても、せいぜい排水の入り口をきれいにする程度のことしかできない。とても“配管内部”まではきれいにできない。

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 配水管がつまると、流した排水が逆流してあふれ出し、下の部屋に漏水することがある。すると天井や壁はもちろん、ひどいときには洋服や布団まで汚し、保障問題に発展しかねない。また、配水管の汚れから「害虫や悪臭の発生」も起こりうる。

 普段、なにげなく排水を流していて、「排水管のつまり」を気にかける人は少ないと思う。水があふれたり、悪臭がして初めて気がつく。私の部屋では、最近排水を流すと「ボコボコ音」がしており、以前より流れが悪いと感じていた。「このまま使い続けていたら……」と思うとゾッとする。

 排水のなかの「油脂分」は洗剤と水に反応してせっけん状になり、冬季になるほど固形化が進むそうだ。その状態で年月が過ぎるほど除去が難しくなる。一戸建ての家屋であれば、まだ自分の家の被害だけで食い止められるが、マンションやアパート、ビルなどでは、まわりに被害が及ぶこともあり深刻になる可能性が高い。

 このように考えると、集合住宅に住んでいる世帯では日ごろから住人同士の連帯を強め、自分たちで維持や管理をしていく必要がありそうだ。このマンションの管理会社に連絡したら、ちっともらちがあかなかった。

 「配管の清掃は定期的に行っているのですか?」と聞いても、「さあ、やってはいないと思います」とあいまいな返事が返ってきた。

 「今後の計画はどうなっていますか?」

 「担当者が本日はお休みですので、後日連絡いたします」という具合だ。

 みなさん、漏水で泣く前に管理会社や大家さんに「排水管洗浄」のことを確認しておいたほうがよさそうですね。

(記者:工藤 和江)

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