記事登録
2008年08月25日(月) 16時57分

ゆったり新座席一つもなし 全日空「プレミアムクラス」CMに排除命令産経新聞

 全日本空輸(東京都港区)が4月にサービスを開始した国内線の「プレミアムクラス」の広告に、当時はどの機体にも導入されていないのに、ゆったりした新型座席の写真を掲載したとして、公正取引委員会は25日、景品表示法違反(優良誤認)で同社に排除命令を出した。
 公取委によると、全日空は2〜3月にかけて、通常の料金に上乗せすることで利用できるプレミアムクラスを導入したことを新聞広告で告知し、三国連太郎さんと佐藤浩市さんを起用した写真広告を掲載した。産経新聞でも2月2日と3月28日に広告を掲載した。
 プレミアムクラスは、専用のカウンター、バーラウンジを使用できるほか、優先搭乗、機内食の提供、通常より良い座席を利用できる。
 しかし座席に関しては、サービス開始時に広告と同じ新型座席に替えていた機体はなかった。また、同クラスを導入した1日360便のうち、87便では座席を改修し、前後の間隔を広げただけのものだった。残る273便は従来と同じ座席を使用し、改修もしていなかった。CMと同じタイプの座席は、8月現在で8機で導入している。
 全日空広報室は「公取委の判断を真摯(しんし)に受け止め、今後の再発防止に努める」としている。

【関連記事】
「接客に好感」全日空が首位…就職人気ランキング
全日空、600万円誤徴収 6月なのに新運賃で登録
「空飛ぶホテル」A380導入の賭け 決断の時迫る全日空
値上げ幅を抑制 全日空、10月からの燃油特別付加運賃
【航空ファン必見】超大型、超豪華… 「空飛ぶホテル」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080825-00000944-san-soci