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2008年08月25日(月) 06時28分

6割「経済力の違い感じる」=パラリンピック選手意識調査〔五輪〕時事通信

 パラリンピック選手の約6割が、オリンピック選手と比べ、競技団体の組織力や経済力で違いを感じていることが25日、日本パラリンピアンズ協会(東京都中央区)の調査で分かった。競技用の車いすや義足などを自己負担する人も多く、選手を取り巻く厳しい環境が浮き彫りになった。
 同協会は6月上旬から下旬にかけ、来月6日から始まる北京パラリンピック代表選手や2010年のバンクーバー冬季パラリンピック強化指定選手約200人にアンケートし、152人から回答を得た。
 オリンピック選手との違いを感じる点を複数回答で聞いた結果、57.2%が「競技団体の組織力や経済力」を挙げたほか、「スポンサー」(54.6%)「練習環境」(40.1%)「一般の人の関心」(35.5%)などが目立った。
 苦労する点を複数回答で聞くと「費用が掛かる」が82.9%と圧倒的だった。「練習場所がない」が42.8%だったほか、「練習場所に通うのが大変」という悩みも35.5%あった。
 費用を自己負担する項目を複数回答で聞いたところ、「遠征費」(81.6%)や「合宿費」(76.3%)のほか、「競技用車いすや義足」(34.2%)などが挙げられた。
 パラリンピックや障害者スポーツへの要望を聞いたところ、「オリンピック選手と同等の環境」(射撃選手)や「健常者と変わらない扱い」(陸上選手)などが多く、「障害者スポーツのことを広く一般の人に知ってほしい。地方選手の練習環境にも力を入れて」(シッティングバレーボール選手)などの声も聞かれた。 (了)

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