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2008年08月23日(土) 08時26分

ベンツ日本 一部車種、平均1.3%値上げ 原料高騰で10月からフジサンケイ ビジネスアイ

 メルセデス・ベンツ日本(東京)は22日、乗用車の一部車種について10月1日に値上げすると発表した。値上げ幅は平均1・3%。鋼材など原材料価格の高騰や原油高による輸送コストの増大で、「価格転嫁せざるを得なくなった」(同社)としている。BMWなど競合する高級輸入車も追随する公算が大きい。

 原材料価格の高騰を理由とした値上げは初めてという。ベンツ日本は今年1月にも、ユーロ高の影響から大半の車種を平均1・7%値上げした。この際にはBMW(値上げ幅0・7%)やフォルクスワーゲン(同1・2%)といった競合他社も追随した。

 値上げするモデルはいずれも、今年に入って一部改良を行った「Cクラス」「CLSクラス」「SLKクラス」「SLクラス」「Vクラス」の計27車種で、希望小売価格の上昇幅は0・6〜1・5%。売れ筋の「C200コンプレッサー アバンギャルド」だと6万円の値上げとなる。

 国内メーカーでは最大手のトヨタ自動車が来週中にもハイブリッド車など一部車種の値上げを正式決定するが、輸入車の雄であるベンツが先手を打ったことで、トヨタを含めた国内各メーカーの価格戦略にも影響を与えそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080823-00000018-fsi-ind