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2008年08月23日(土) 08時01分

渋谷駅で通り魔!生活苦か、79歳女を逮捕スポーツ報知

 22日午後6時50分ごろ、東京都渋谷区渋谷2丁目の東急百貨店東横店東館1階の東横のれん街出入り口前で、「女性が切られた」と目撃者から110番があった。

 駆けつけた警視庁渋谷署員が、若い女性2人がけがをしているのを確認。現場近くのJR渋谷駅南口の券売機前で、紙袋に果物ナイフ(刃渡り9・9センチ)を持っている女を発見し、殺人未遂の現行犯で逮捕した。

 渋谷署によると、女は自称本籍・大阪府で、住所不定、無職の北川初子容疑者(79)。調べに対し「所持金もないし、事件を起こせば(生活は)警察がなんとかしてくれるだろうと思った」と供述。

 また、「今週初めに、都内の路上生活者の支援施設を飛び出した」とも話しており、所持金は約6500円だった。

 渋谷署の調べでは、けがをした女性は都内の派遣社員(26)と神奈川県の契約社員(27)。派遣社員は左腰を刺され、契約社員は左腕を切りつけられていた。救急車で病院に搬送されたが、命に別条はないという。

 現場はJRや東急の渋谷駅が入った建物の前。帰宅する会社員や買い物の若者らでごった返す日本有数の商業地が、突然の事件に騒然となった。

 現場近くの洋菓子店の女性店員(38)は「通りかかると、女の人が脇腹を押さえてうずくまっていた。最初は殴られて倒れたのかと思った。周囲の人が警察官に対して『のれん街』の中を指していたので、(容疑者の)逃走方向を教えていたようだった」と話した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080823-00000097-sph-soci