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2008年08月22日(金) 12時58分

韓国は批判されるべきか〜1年住んだ私の見解オーマイニュース

 私の妻が、韓国人という関係で、私の周りには、というか知り合いには韓国人は少なくない。また、韓国で日本語の講師をするなど、トータルで1年くらい韓国で過ごしたこともある。

 だから言うのだが、私の実体験として、韓国国民は日本のマスコミや一部の方が言うほどには、日本を嫌っていない。

 もちろん、間違った歴史認識や不合理な方法での解釈を是(ぜ)とする方々がいるのは確かだ。日本と比較すると、韓国のほうが多いことはおそらく確かだろう。韓国を批判した本を書いた韓国人作家が国外追放だの財産の没収だのと脅されたらしいことも、事実としてあるのだろう。私は目の当たりにしてないが。

 よくよく思い出してみてほしいのだが、日本批判をしているのはいったい誰かということだ。政治家や、一部学者、ジャーナリスト、歴史家、文筆家がほとんどではないのか?

 彼ら、声の大きな人たちの声が、その国民の総意であるとするのは、問題が多くないだろうか? 真に受けて一緒に騒いでいる人はいるし、日本の国旗を燃やして喜ぶ人がいるのも確かだが、一方、それを非文明的で野蛮な行為だと指摘する人がいるのも事実だ。

 マイナス要因ばかりを集めて、報道したり、批判的意見が集まるのが当たり前な場所で、インタビューを行い、「それ見たことか!」と騒ぐ報道は、冷静さのない行動だと思う。

 韓国を批判する人たちのどれほどが、韓国を知ろうと努力しているのだろうか? 韓国のマイナス面を知ろうという努力には余念がないだろうが、もっと広くさまざまなことを知って初めて批判するべきではないのだろうか?

 韓国批判が間違っているというつもりは全然ない。日本と比べ、批判されて当然な面は存分にあると思う。というか、日本より高評価のできる国がどれだけあるのかも疑問だが。

 オーマイニュースで、韓国を批判的に書いた記事の「読者が選んだ注目記事」を見たら、2008年8月18日18時現在、2位、3位に上がっていた。これを見た韓国人はどう思うだろうか?

 日本人は韓国を嫌い、批判している。そう思うことだろう。実際には、日本国民の総意ではないのに、まるで全国民がそう思っていると判断することだろう。

 逆もまた然(しか)りだ。韓国の一部反日派の意見が、まるで総意ででもあるかのように、嫌韓派は受け取っている。

 本当に韓国国民の総意が反日にあるのなら、現在、韓国で日本の俳優、芸人、音楽、ドラマ、コンサート、漫画、アニメ、家電、乗用車が氾濫(はんらん)していられるだろうか? また、日本への観光客の数も多い。

 私は、韓国にいた1年間、ほとんどの会話を韓国語はわからないとして日本語で通した。妻の通訳を間にして話すことが常だった。決して韓国語がわからないからではない。相手の反応が知りたかったからだ。しかし、一度として、反日的言葉を聞かされたことはない。

 ただし、娘は一度だけ学校で、竹島のことで、男の子に責められたらしい。だが、私の娘をかばい、反論してくれたのも韓国人の子供だった。

(記者:木戸 福三郎)

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