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2008年08月21日(木) 16時12分

【Jリーグ観戦記】FC東京 対 浦和レッズ 2008.08.17ツカサネット新聞

8月17日、夏休みも後半にさしかってきましたこの日、Jリーグ第21節が行われました。
味の素スタジアムではFC東京が浦和レッズをむかえ、試合が行われました。これまで、FC東京は勝ち点30で8位ながらも、1位の鹿島アントラーズとの勝ち点差が5とまだまだ巻き返しの位置にあるため、この試合をものにしてなんとか優勝戦線に残りたいところでしょう。

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一方の浦和は2位という位置の関係上、これ以上鹿島アントラーズとの差を広げられるのはなんとしても避けたく、また、対東京戦では、試合負けなしとゲンのいい相手だけになんとしても勝ち点3を取りたいところ。37,154人という大観衆の中、午後、6時30分、試合が開始されました。

浦和レッズは、序盤にペースを掴もうと攻め込みます。それに対してFC東京はプレスをかけ守り、序盤の浦和レッズの攻撃を凌ぎます。そのうち徐々に東京がペースを掴みますが、こちらも浦和レッズの堅い守りに阻まれ、なかなか決定的な場面を作り出せません。そのうち互いにDFラインでの横パスが目立ち出し、膠着状態に入ります。

しかし、前半38分、浦和に決定的なチャンスが訪れます。浦和レッズのFW永井から、オフサイドラインをかいくぐって飛び出したFW高原にパスが出され、GKの塩田と1対1になりシュートを放ちます。シュートはGK塩田が触れず決定的なシュートとなりましたが、左ポストにあたりこの絶対的なチャンスを浦和レッズが逃します。このプレーでまたペースが浦和レッズに傾き、後半ロスタイム、浦和レッズFW田中のスルーパスにFW高原が飛び出し、再び塩田と1対1になります。しかしシュートはまたバーにはじかれ得点にはなりません。結局このまま、0対0で後半へと折り返します。

後半に入ると疲れからか東京にパスの精彩さを欠きだし、浦和レッズがペースを握ってくることになります。後半4分には浦和レッズの右スローインから、浦和レッズFW田中が中に回り込んで放ったミドルシュートはポストをヒットし、FC東京はまたポストに助けられることになります。その直後、浦和MF阿部の浮き球のパスから、FW田中達が右エリアに抜け出し、際どいシュートを放たれるがこれは枠の外で難を逃れます。たまらずFC東京は後半15分には浅利に代えて梶山を投入し、流れを変えようとします。しかし、流れは変わらず、浦和レッズのペースが続きます。そして浦和レッズは平川に変え、細貝を投入、さらに決定機を外している高原を変え、復帰してきたポンテを投入し、得点を狙います。

そして後半22分に、ついに均衡が破れます。浦和のMF鈴木が浮き球のパスをゴール前に出し、そのパスに浦和MFの相馬が反応し、ボレーシュート。これがネットに突き刺さり、浦和レッズが先制します。たまらずFC東京は後半26分には石川に代えて赤嶺を投入し、同点をめざします。

FC東京も後半28分、カボレ→平山の短い落としに、エリア内に走り込んだ羽生がシュートを放ちますが右に外れて枠は捉らえきれません。さらに後半32分にはカボレに代えて川口を投入、反撃を試みます。しかし、浦和の壁は厚くなかなか得点ができません。そして、浦和は後半38分、永井に変え堤を投入、ディフェンスを固めてきます。さらに、後半40分、サイドのクロスから頭一個抜けた平山がヘッドを放ちますが、GKの正面を突き得点なりません。結局、浦和が相馬の1点を守りきったという形でタイムアップ。浦和レッズが勝ち点3をゲットすることになりました。

FC東京はまた、浦和レッズに負けて、苦手意識がいっそう深くなるという結果になってしまいました。浦和レッズの調子が特に良いという訳でなかったため、あの1点が重くのしかかってしまったという印象です。これで、実質優勝戦線から脱落した感がありますが、数字上はまだ、チャンスがあるので頑張ってほしいものです。

浦和レッズは調子が良いという感じではなかったのですが、ワンチャンスを生かせるというところや、試合運びの進め方などはさすがといった感じです。ただ、今後ALCが始まりますので、その過密スケジュールをどう乗り切っていくかというのが今後の課題でしょう。どちらにしても両チームに今後期待したいものです。


(記者:山田太郎)

■写真
写真撮影:山田太郎記者

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