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2008年08月21日(木) 22時09分

チベットで中国軍発砲、140人死亡か…ダライ・ラマ明かす読売新聞

 【パリ=林路郎】チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は、21日付の仏紙ル・モンドが掲載したインタビューで、中国軍がチベット自治区東部のカム地区で今月18日、抗議行動を繰り広げていたチベット系住民の集団に発砲、「住民140人が死亡した可能性がある」ことを明らかにした。

 ダライ・ラマは、「死者数は確認する必要がある」と前置きしながらも、最初の暴動が起きた今年3月以降のチベット系住民の死者はラサ地区だけで400人に達したと述べた。また、中国軍の駐屯地がチベット自治区内で次々建設されているとし、「長期間にわたる弾圧が続くことになる」との認識を示した。

 ダライ・ラマは現在、フランスに滞在中。22日、サルコジ大統領のカーラ夫人、クシュネル外相らと南仏で面会する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080821-00000058-yom-int