記事登録
2008年08月20日(水) 19時40分

<裁判員制度>開始時期、予定通り実施を…日弁連が声明毎日新聞

 裁判員制度の開始時期(来年5月21日)の延期を野党が求めている問題で日本弁護士連合会は20日「予定通り実施されるよう強く求める」との声明を出した。「延期すれば、欠陥を抱えた現行の刑事裁判が続く」と延期論を批判している。

 声明は「捜査も裁判も官のみが行う状況ではチェックが働かず、一向に冤罪(えんざい)はなくならない」と指摘。「無罪推定の原則の下、市民に判断していただくことが不可欠」とした。共産、社民両党が7日「実施の条件が整っていない」と延期などを求めていた。

 また民主党の小沢一郎代表が「日本の風土になじまない」として、政権獲得時には制度の在り方を見直す意向を固めたとされる点について、宮崎誠会長は会見で「世界で導入されている司法の国民参加が、なじまないことはない」と述べた。【石川淳一】

【関連ニュース】
裁判員制度:来年の候補者数2万8000人 東京地裁算定
ストーカー判事:裁判員制度に影響
裁判員制度:野党内で来年5月実施への慎重論広がる
裁判員制度:4911人に1人選ばれる計算
裁判員制度:状況証拠だけで起訴の模擬裁判で無罪判決

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080820-00000099-mai-soci