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2008年08月20日(水) 16時10分

マルチまがい商法、女子学生を全裸にさせて洗脳サーチナ・中国情報局

 2008年3月に摘発された中国最大と見られる違法マルチまがい商法事件で、首謀者らが研修会の際、「羞恥心を捨てろ」として、女子学生に着衣をすべて脱がせてスピーチなどをさせていたことが分かった。大規模な「洗脳」を行なっていたとみられる。検察日報が20日付で伝えた。

 同事件は江蘇省南京市で発生。首謀者の王順徳容疑者は電話カードなどの販売会社を経営していたが、2006年9月から、販売員として登録した会員が次の会員を獲得することで報酬を与える「マルチ商法」方式を違法に採用した。

 警察などの調べで、同事件は大学在学生834人を巻き込んだことが分かった。入会費は150−1000元で、商品の会員への卸価格が市価よりも高かったことなどから、会員は主に、次世代会員を獲得することで報酬を得られる、ネズミ講に近いマルチまがい商法だったとみられる。

 検察日報によると、王容疑者は新規会員に対して意志力を高めるためなどとして、求めに応じて◆衣服を脱ぐ◆手や棍棒で殴られる◆体にピンなどを刺される◆下半身または肛門にビール瓶を挿入される◆体を刃物で傷つけられる——ことを認める同意書にサインさせていた。

 研修会で王容疑者は、「羞恥心を捨てろ」と会員に命じ、女子学生を全裸にさせてスピーチさせていた。露骨に性的な命令に「できるか?」と聞かれ、「ハイ」と応じた女性もいたという。

 王容疑者はもともと、人を説得する能力が高かったという。同容疑者の逮捕後も、「研修を受けたことで、(学生だった私が)成熟し、社会に適応する能力を多いに高めた」と話す女性もおり、王容疑者は研修会などで、社会経験に乏しい学生らを洗脳していたとみられている。(編集担当:如月隼人)

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