2008年08月19日(火) 20時38分

＜トヨタ＞値上げは「プリウス」など２車種と一部商用車限定（毎日新聞）

　トヨタ自動車は１９日、値上げの対象車種を「プリウス」などハイブリッド車（ＨＶ）２車種と、一部の商用車に限定する方針を固めた。値上げ幅は１〜３％程度で、９月にも値上げする。トヨタがモデルチェンジを伴わない値上げに踏み切るのは１６年ぶり。

　ＨＶではプリウスのほか、スポーツタイプ多目的車（ＳＵＶ）「ハリアーハイブリッド」を値上げする。ＨＶはガソリン高で売れ行きが好調なうえ、競合車種が少ないため、値上げしても販売への影響は限定的と判断した。両車種の全面改良は３〜５年前と、原材料高が本格化する前の価格設定であることも考慮したとみられる。トラックなど一部商用車も、商用車メーカーが値上げ済みのため、価格を引き上げる。

　一方で他のＨＶやガソリン車は見送る。国内新車市場の縮小が深刻なため、幅広い車種の値上げは販売への影響が大きいと判断した。今後、モデルチェンジに合わせて価格を見直す方針だ。

　新車値上げをめぐっては、日産自動車などがトヨタに追随する意向を示している。トヨタが値上げをごく一部の車種に限ったことで、他社の価格戦略にも影響を与えそうだ。【宮島寛】

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