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2008年08月19日(火) 18時52分

OhmyNews日本版 市民ニュースサイトの終焉ツカサネット新聞

OhmyNews日本版が7月末で全社員を解雇し、賃金カットを受け入れた少数によって、9月からのリニューアルに取り組むという。MyNewsJapanが取材、報道し、livedoorニュースにも配信され、掲載された。日本版は、韓国のOhmyNewsの成功を見たソフトバンクが立ち上げたものだが、創刊から2年になる現在も、収益は思うように上がらなかったようだ。

ネット新聞というものは、一般の企業のように収益を求めるものではなく、求めたとしても収益は上がらない。業種は違うが、グッドウィルグループが、コムスンを買収してグループ企業にした。当時のトップは、介護を儲かる事業としてビジネスモデルを構築しようとしたが、結果的に違法な行為に手を染め、その後の状態は、マスコミ報道でご存知の通りだ。

儲からないネット新聞で儲けようとするソフトバンク。儲からない介護で儲けようとするグッドウィルグループ。OhmyNews日本版は、9月のリニューアルで商品の比較やテストを検証する生活サイトに衣替えする。名称もOh!mylifeに変わる。これにより、企業からの協賛広告は増えるだろうが、市民ニュースサイトとしては終焉を迎える。

一般市民が記者として記事を投稿できるネット新聞の存在意義は大きい。大企業に立ち向かうような記事もあるだろう。仮に、企業の提灯記事ばかりの生活サイトになれば、市民記者や読者の落胆は想像以上のものになる。

本来は、OhmyNews日本版が自ら詳しいリニューアルの経緯などを告知すべきで、このままでは、憶測ばかりが飛び交うことになる。ツカサネット新聞など、ほかのネット新聞も無関心ではいられない。

(記者:ニュースマン)

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