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2008年08月19日(火) 12時12分

懐かしのミゼット【タイ】ツカサネット新聞

タイ南部のトランで懐かしい車に再会した。

その車とはダイハツのミゼット、今から40数年前、初めて運転した車だ。

父親の知り合いが古物商を営んでおり、この車を所有していた。高校生の頃、学校が終わるとこの店に手伝いに行っていた。当時の商店街は8時を過ぎると閉店する店が大半で人通りもまばらになる。そうするとミゼットを引っ張りだして商店街を行ったり来たりして遊ばせてくれた。

その懐かしい車、昭和46年に生産を終了し、もう日本では僅かに愛好家が所有しているに過ぎないらしい。それが、トランの街なかでは何十台もまだ現役で走っている。

ミゼットは、ここではタクシー代わりの三輪車、庶民の足なのである。ホテルの送迎車としても活躍している。

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淡い緑色のものが多く見受けられるが、好きな色に塗り替えられてタイらしく主張のある色合いになったものもある。改造の得意なタイ人のこと、いったい、どの程度改造されているのだろうか。

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あるとき、愛好家たちの集いであろうか、数台が集まっているのを見た。それぞれにお洒落に塗装されたミゼットたち。こちらも何となく嬉しくなる。

まだまだ活躍し続けるだろう、トランのミゼット。そのかわいい姿は町のひとつのシンボルと言えるかもしれない。

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(記者:南部人)

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写真撮影:南部人記者

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