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2008年08月18日(月) 21時27分

値上げ幅を抑制 全日空、10月からの燃油特別付加運賃産経新聞

 全日本空輸は18日、燃油市況に連動して国際線運賃に上乗せする「燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)」を10月1日発券分から距離に応じて片道500円〜5000円引き上げると発表した。サーチャージの引き上げは今年3度目。度重なるサーチャージ引き上げに伴う需要の減退を避けるため、今回は引き上げ幅を基準の45〜60%程度に抑える。日本航空も同水準の引き上げを検討しているが、需要回復がなければ、燃料高に苦しむ両社の経営をさらに圧迫しかねない。

 サーチャージは、ジェット燃料市況に連動する形であらかじめ決めた算定基準に沿って3カ月ごとに見直す仕組み。旅客からは通常の運賃とは別に徴収する。10〜12月のサーチャージの目安となる5〜7月のジェット燃料平均価格は1バレル=163・54ドルで、2〜4月の126・05ドルに比べ大幅に上昇した。

 基準に沿って見直せば、欧米線で現行の2万8000円から1万3000円増の片道4万1000円になるが、今回は5000円増の3万3000円にとどめる。韓国線(現行3500円)も1500円増の5000円となるところを500円増の4000円に抑制。中国線(同8500円)も5000円増の1万3500円を2000円増の1万500円に抑える。

 度重なるサーチャージの引き上げで観光を中心に需要は冷え込んでおり、「今までと同じペースでの引き上げは需要動向を考えれば難しい」(全日空幹部)と判断した。

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