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2008年08月18日(月) 12時18分

WSJ-ハーシーが値上げ、原材料や燃料のコスト増を補うためダウ・ジョーンズ

ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米大手菓子メーカー、ハーシー(NYSE:HSY)は15日、原材料や燃料のコスト増を補うため、卸売価格を再び値上げすると発表した。これにより、国内の製品価格は10%近く上がる。

ハーシーの株価の15日終値は前日比43セント(1.04%)高の41.62ドル。その後の時間外取引では、通常取引終値比で5.8%下げ、39.20ドルで推移した。

デービッド・ウエスト社長兼最高経営責任者(CEO)は「コモディティーのコストは過去数年間、不安定だったが、過去の平均をかなり上回る水準が続くとみられる。ココア、コーン・スイートナー、砂糖、ピーナッツなどは年初から20−45%値上がりしている」と述べた。

2008年の原材料費用の増加分を当初1億ドルと見込んでいたが、これに加えて2009年用のヘッジ戦略費用1000万−1200万ドル、1株当たり3セントが上乗せされる。

このようなことを踏まえ、ハーシーは2008年通期1株利益(EPS)が従来示していた1.85−1.90ドルの見通しレンジの下限になるという見方を示した。売上高の増加率は3-4%増とする従来見通しを確認した。

トムソン・ロイターがまとめた2008年通期の市場平均予想は、EPSが1.85ドル、売上高増加率が4%。

ハーシーでは、2009年もコモディティー価格が今年以上に上昇し消費者が購入する価格も上がると見ている。そのため販売数量は現在の見通しより減少が見込まれ、売上高は2-3%増、EPSの増加率は長期目標の6-8%増を下回りそうだという見方を示した。ハーシーは既に利益は目標を下回るという見方をしていたが、売上高は3-5%増を見込んでいた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080818-00000018-dwj-biz