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2008年08月18日(月) 17時04分

「Gmail」が2週間で3回のサーバ・エラーに見舞われるComputerworld.jp

 米国GoogleのWebメール・サービス「Gmail」でここ2週間、ユーザーがログインできないというトラブルが連続で発生した。同社のSaaSスイート「Google Apps」の一アプリケーションとして有料でGmailを利用している企業ユーザーも、このトラブルに見舞われたもようだ。

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 「502 Server Error」によるログイン障害でユーザーが自身のGmailアカウントから閉め出されたのは、この2週間で今回が3度目だ。今回の障害報告は、8月14日に、Googleが運営するGmailおよびGoogle Appsの公式ディスカッション・フォーラムに寄せられ始め、不調は15日朝まで発生していた。

 8月上旬に起きた最初のトラブルでは、相当数の個人ユーザーとGoogle Appsユーザーが被害を受け、Googleはサービス正常再開までに約15時間も要した。11日には同じ問題が再発し、Google Appsの有料バージョン「Apps Premier」を利用する企業なども含め、幅広いGmailユーザーに影響が及んだ。

 複数のユーザーからの報告によると、今回も再び同じタイプの障害が発生しているようだ。トラブルによって、具体的にどれくらいの数のGmailユーザーに影響が出ているかは明らかになっていないが、ユーザーの一部は、トラブルが長引いているとして、ディスカッション・フォーラムに詳細な障害報告を書き込んでいる。

 Google Appsディスカッション・フォーラムの「502エラー」関連のスレッドでは、Howardf42というハンドルのユーザーが15日朝に、次のような発言を残している。「まだダウンしている。24時間たったが、解決の兆しが見えない。もう笑い話で済ませられる状況ではなくなった。だれか、どこかほかにお勧めの電子メール・プロバイダーを知らないだろうか。今こそ、不満の意をはっきりと示し、よりよいサービスを探しに行くときだ」

 Googleの広報担当者、アンドリュー・コバックス(Andrew Kovacs)氏は、IDG News Serviceに対し、「“少数の”Gmailユーザーと“いくらかの”Google Appsユーザーがこの障害の影響を受けた。トラブルは8月15日午後5時30分(米国東部時間)現在もまだ継続中で、解決に向けた作業を続けている」とメールで回答した。

 「Gmailがユーザーにとって大切なものであることはわれわれも認識しており、今回のような問題を非常に真剣に受け止めている。不便を強いてしまって申し訳なく思う。技術的な障害に遭遇しているユーザーは、GmailやGoogle Appsのディスカッション・グループを訪れて、当社の対応の最新情報を確認してほしい」(コバックス氏)

(Juan Carlos Perez/IDG News Serviceマイアミ支局)

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