記事登録
2008年08月18日(月) 10時29分

補助金を不適切受給読売新聞

159万円 山形の職業訓練校

 山形市の職業訓練校「山形観光アカデミー」(武田吉則理事長)は17日、2005、06年度に国と県の補助金計159万円を誤って受給していたと発表した。県は調査の上、不正受給分の返還を求める。県内の職業訓練校で、補助金の不正受給発覚は4件目。

 同校によると、2年間で計330人分の不正受給があったという。60歳代の前男性事務局長(退職)が、「補助対象は出席率80%以上の受講者数」と規定されているのを、「受講者の80%以上の出席数を確保できれば、受講者全員が対象になる」と誤解したのが原因だとしている。本来の補助金は、2年間で計69万3000円(136人分)だった。

 県が7月末に指示した緊急点検を受け、同校が調査して発覚した。前事務局長は「故意ではなかった」と説明しているという。

 同校は県内の約80社が会員となり、観光従事者の研修などを行っている。03年度以降、常勤職員が事務局長だけの状態が続いていた。同校の長沢好光専務理事(県観光物産協会専務理事)は「今後は事務処理を一人に任せず、観光物産協会の職員にチェックさせるなど、再発防止に取り組む」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20080817-OYT8T00727.htm