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2008年08月18日(月) 00時29分

「ポスト福田は麻生氏」 森氏明言、禅譲説再燃か中国新聞

 自民党の森喜朗元首相は十七日のテレビ朝日番組で、福田康夫首相の後継について「党内でも『次はぜひ麻生太郎幹事長に』という気持ちの方は多い。私もそう思っている」と述べ、麻生氏がふさわしいとの考えを明言した。

 最大派閥の町村派で最高顧問を務める森氏の発言だけに、先の内閣改造の際に首相と麻生氏との間で交わされたとの観測が消えない「禅譲密約説」に再び火を付けかねない。

 森氏は麻生氏の国民的人気について「福田さんは国民受けする話し方はしない。無味乾燥な話より麻生さんの面白い話が受けるに決まっている」と解説。「大いにわが党としても活用しなければいけない」と麻生氏を持ち上げ、「キングメーカー」ぶりを漂わせた。

 さらに内閣改造二日前の七月三十日、麻生氏に電話し「将来は麻生さんの出番だと誰もが思っているが、衆院選で負けたら出番がなくなる。野党の党首になってしまう」と伝えたことを紹介。当面は挙党態勢で難局を切り抜けるよう説得していたことを明らかにした。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200808180044.html