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2008年08月18日(月) 00時29分

債務超過企業から寄付 保岡法相支部長の自民支部中国新聞

 保岡興治法相が支部長を務める自民党鹿児島一区支部が、債務超過状態が長年続いている「鹿児島国際観光」(鹿児島市)から計八十六万円の寄付を受けていたことが十七日、分かった。

 政治資金規正法は、三年以上継続して欠損金を出している会社の寄付行為や、これを受け取ることを禁じている。今回の寄付はこの規定に抵触する恐れがあり、同支部は「誤解を招きやすい」と全額を返還した。

 鹿児島国際観光は、鹿児島県と鹿児島市が出資する第三セクターで「鹿児島サンロイヤルホテル」(鹿児島市)を運営。両者の話を総合すると、寄付は二〇〇五年から今年にかけて毎月二万ずつの計八十六万円だった。

 同社によると、約二十年前から債務超過が続いており、一九九七年三月期決算以降は単年度では黒字だが、今年三月期の決算でも依然として約十二億四千七百万円の債務超過となっている。

 鹿児島国際観光は「違法とは全く思っていなかった。もう寄付はやめている」とし、鹿児島一区支部は「債務超過の会社だという認識はなかった」と説明している。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200808180040.html