記事登録
2008年08月18日(月) 00時29分

浙江省、10年にリニア着工 上海—杭州間、住民反発も中国新聞

 【北京17日共同】十七日の新華社電によると、中国浙江省政府はこのほど、同省杭州と上海を結ぶリニアモーターカー新線について、上海万博が開かれる二〇一〇年に同省側の建設を開始するとした重点プロジェクト建設行動計画を発表した。

 リニアをめぐっては、新線の支線に当たる上海市側の延長線計画に対し、電磁波や騒音による健康被害を懸念する予定ルート沿線住民が今年一月、大規模な抗議デモを実施、韓正かん・せい市長は慎重姿勢に転じていた。着工計画が示されたことで住民側があらためて反発する可能性がありそうだ。

 新華社によると、新線は総延長約百九十九キロで、うち上海—杭州間は約百六十四キロ。住民が反対している浦東国際空港と虹橋国際空港を結ぶ延長線「上海空港連絡線」は新線の支線に当たり、計画では約三十五キロになるという。

 浙江省側の着工は一〇年で、四年後の一四年に完工予定。総投資額は二百二十億元(約三千五百億円)。新華社は延長線を含め上海側の着工時期などには触れていない。

 上海では〇二年末に浦東国際空港と市内を結ぶ世界初のリニア実用線が開通、営業運転が行われている。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200808180050.html