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2008年08月17日(日) 12時01分

富士山:夏の登山、過去最高ペース 21年ぶり、20万人突破へ /山梨毎日新聞

 ◇事故も多発、死者3人
 今夏の山梨県側富士登山者数が過去最高のペースで増えている。世界遺産登録への取り組みなどで注目を集めていることが要因とみられ、早ければ17日にも21年ぶりに20万人を突破する見込みだ。一方で、事故も多発し、既に3人が登山中に死亡している。死者が出るのは、記録が残る過去5年間で初めて。富士吉田市では「無理なスケジュールが要因ではないか」と分析し、安易な登山に注意を呼び掛けている。【田上昇】
 同市によると、山開きの7月1日から15日午後12時までの登山者数は18万8613人。1日あたりの平均登山者数は約4100人で、1日の最大登山者数は8月2日の1万1141人だった。市は、1981年から記録を取り始め、99年までは7月1日から「吉田の火祭り」が行われる8月26日までカウントしていた。これまでに20万人を突破したのは、86年(20万60人)と87年(20万277人)の2回。
 登山者数の増加に伴い事故も多発している。3人が死亡したほか、負傷者数は正確な数字が把握できないほどだ。
 富士山5合目に常駐する県の担当者によると、負傷者や気分が悪くなった人の多くはバスツアーで訪れた登山客。団体行動なので、自分のペースで登山できず無理をしているケースが多いという。

8月17日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080817-00000067-mailo-l19