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2008年08月17日(日) 09時24分

国選弁護人の報酬UP、裁判員制度開始にそなえ…法務省方針読売新聞

 法務省は16日、被告などに国費で付く国選弁護人の報酬を今年度中にも引き上げる方針を固めた。

 来年5月から裁判員制度が始まり、被疑者の段階で国選弁護の対象とする事件の範囲が拡大するのに備え、国選弁護人に登録する弁護士を確保する狙いだ。2008年度の当初予算で約91億円だった報酬は、来年度は2倍程度となる見込みだ。

 地裁で行われる合議体の裁判の場合、国選弁護人の報酬は1回で結審すれば8万円、2回では8万8000円、3回では9万6000円と決まっている。

 新たな報酬基準は、1回で結審した場合を8万8000円に増やし、初回の公判時間が45分〜1・5時間ならさらに6000円、1・5時間〜2・5時間なら8700円増額するなど、時間によっても報酬を増やす。1回で終わらなかった場合も同様に、公判時間に応じて8万8000円の基礎額から増額する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080817-00000016-yom-pol