記事登録
2008年08月16日(土) 00時00分

自動車部品盗難、カーナビが過半数読売新聞

今年上半期の県警まとめ 4年で倍増、額も高額化

 カーナビの盗難被害が県内で急増していることがわかった。警察庁などによると、今年上半期、車上狙いや自動車部品盗の件数は前年同期に比べて減少しているが、愛知では逆に増え、中でもカーナビ盗が半数以上を占めている。被害は名古屋市や東三河地域で目立ち、1台あたりの被害額も増加。県警は「組織的な窃盗グループがカーナビを狙って犯行を繰り返している」と注意を呼びかけている。

 県警地域安全対策課によると、今年1〜6月の自動車などの部品盗難事件は、前年同期比529件増の5721件。ナンバープレートやカーステレオの被害が減る一方、カーナビは800件近く増え、全体を押し上げている形だ。

 品目別の割合では、2004年に全体の約2割に過ぎなかったカーナビが51・8パーセントを占めた。ナンバープレートは17・1パーセント、カーステレオは1・7パーセントだった。1台あたりの被害額も04年時より約4万円増え、約11万8000円となっている。

 地域別でみると、名古屋市と周辺地域、豊橋市などの東三河地域で被害が続出。名古屋市港区では今年5月、建築業男性(36)が、マンション駐車場に止めていた車からカーナビだけを盗まれた。車は窓ガラスが割られており、修理費や新しいカーナビの購入に約60万円かかったといい、男性は「新品を買っても、また盗まれるかもしれない」と不安そうに話していた。

 県警では、〈1〉車内に貴重品を置かない〈2〉明るく見通しの良い駐車場に止める〈3〉車から離れるときは必ずドアロックする——などの基本的な防犯対策を徹底するよう呼びかけている。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news/20080815-OYT8T00695.htm