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2008年08月15日(金) 07時50分

振り込め詐欺3回防いだ! 敦賀署がお手柄行員表彰産経新聞

 振り込め詐欺を未然に防止したとして福井県警敦賀署は14日、北陸銀行敦賀支店の小倉章史支店長と行員の幾野真由美さん(40)を表彰した。幾野さんは窓口業務17年のベテランで、この2年間で3回、振り込め詐欺を未然に防いでいる。

 同署などによると、5日午前10時半ごろ、市内の無職女性(83)宅に孫を装った男から「保証人になって、お金が必要になった。必ず返すから100万円貸してほしい」と電話があった。男は名前を名乗らず、女性は不審に思ったが「孫が困っているようだし、100万円くらいなら払ってみよう」と窓口を訪れた。手続きをしていたところ、窓口の幾野さんが高齢者の多額な振り込み▽振込先の口座がネット銀行▽口座名義人が片仮名▽女性と姓が違う−などの点を不審に思い、女性の娘夫婦を通じて孫に確認したところ、振り込め詐欺が発覚したという。

 同署管内での昨年の振り込め詐欺に関する被害届は「融資保証詐欺」が4件。今年は融資保証詐欺が1件、「オレオレ詐欺」が4件、架空請求が2件と急増している。特にオレオレ詐欺は、6月に市内の高齢者が630万円の被害にあうなど、計1430万円の被害が出ている。

 小倉支店長は「近年、振り込め詐欺が急増しているため、振り込め詐欺防止のチェックリストを作成するなどして行員に指導している」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080815-00000013-san-l18