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2008年08月14日(木) 11時37分

夜ひっそりと忍び寄る、布団に潜む暴れん坊オーマイニュース

 どうもダニに刺されたらしい。体のアチコチがかゆい……。

 先日、おいっ子とめいっ子の家に遊びに行った時のことである。夜、寝ていると、やたらと体がかゆかった。蚊に刺されたのかと思い、翌朝体を見てみるとそうではない。小さな発しんから見ると、どうもダニの仕業と見られる。慣れない布団で寝たせいだろうか、ダニとの格闘もあり、寝つきが非常に悪かった。

 翌日天気がよく、お借りした布団を干させて頂いた。天日干しがダニには一番こたえるはずだ。ダニの退治には天日干ししかない!

 「今日はグッスリ眠りたいんだ!」

 日中は、おいっ子とめいっ子のパワーに圧倒されるだけに、就寝はスヤスヤと深い眠りに入りたかった。

 太陽が煌煌(こうこう)と照らし始めた午前10時近くから布団を干し始めた。

 「この太陽の熱に、ダニは耐えられないだろう」

と、ニヤニヤしながら、布団を熱くなっているベランダに干した。

 昼食時、おいっ子たちと、布団たたきで思いっきり布団をたたき、ダニを追い出していった。

 「これでダニはもういないだろう。今夜はグッスリ眠れるぞ!」

と意気込み、それから布団を取り込んだのが、午後3時近くだった。取り込まれた布団は、見るからにふっくらとしており、太陽の光をタップリと浴び、熱を帯びていた。

 「これは夜寝るのが楽しみだ!」

 おいっ子たちと遊ぶ以上に、今夜の就寝が楽しみだった。

 だが……。夜寝て見ると、また体がかゆい!! あれだけ太陽の光を浴びせ、思いっきりたたいたのにも関わらず、どうもダニはまだ死滅していなかったようだ。

 「かゆい!!」

 結局ダニの暴れん坊は、その夜も私を容赦なく襲ってきたのである。

 おいっ子たちの家から寝不足を抱えて自宅に帰宅した後、ダニことを仕事仲間に話をした。すると、こんな答えが返ってきた。

 「アホだなぁ、布団はたたいちゃダメなんだよ! 布団の埃(ほこり)は表面についているだけだから、そんなにたたく必要はない。ダニは基本的に60度以上の高熱で死滅するからたたいても意味がない」

と、何とも的確な答えと共に、思いっきり叱咤(しった)されてしまった。なるほど……。

 友人の一言に少し調べてみたのだが、どうやら友人の言っていることは正しかったようだ。布団は、太陽の熱と紫外線で大きな殺菌作用がある。定期的に干すことが大事であるらしい。また、午前10時から午後2時の、日差しが強い時間帯が布団を干すのに効果があるとされている。

 なるほど……。ここまで見ると、私のやり方は決して間違っていなかった。何となくの方法でやっていたが、布団にとってはよい環境の中で干すことができていた。だが、最後がよくなかった……。

 布団はたたかず、ブラシや手で払う程度で十分。ダニは日光に当てると死滅! たたくからダニを追い出すことができるというのは全く違うということだった。

 お門違いのことを私はしていたわけである。布団をたたけばダニが完全にいなくなると思っていた私は全く勘違いだった。また、布団はたたき過ぎると、中に入っている中綿の繊維を硬く委縮してしまう。つまりはたたけばたたくほど布団をダメにしてしまうのである。

   ◇

 あの夜かゆかった原因はまぎれもなくダニのせいである。慣れない布団のせいもあったのだろう。だが、次の日に、布団を干してもかゆかったのは、私がこれでもか、という具合にたたき、布団をダメにしてしまったのか、またダニの死骸(しがい)が私を刺激してしまったのかもしれない。原因は私が作ってしまったのである。

う〜ん・・。

 私は今週、お盆で田舎に帰る予定をしているが、慣れない布団で寝ることに一抹の不安を感じてしまった。干しておいてもらうように、電話をしておくか……。

 これから帰省する人は、くれぐれも慣れない布団にはご注意を! 体がかゆくなる前に、布団を干すのをお忘れなく!

(記者:花嶋 真次)

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