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2008年08月14日(木) 11時26分

現代「日本剣道」は韓国のもの?(上)オーマイニュース

 7月30日に掲載された大谷憲史記者(以下、大谷記者)の『なぜ「韓国起源説」を主張するのだろう?』には多くのコメントが寄せられた。

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 私は以前、韓国オーマイニュース(以下韓国OMN)の市民記者、ウ・ガンファンさんにインタビューをしたことがある。その関係で、大谷記者からこの記事をウ・ガンファンさんに(韓国語に訳して)送ってほしいというとのリクエストがあった。

 そのリクエストに答えたことがきっかけで、ウ・ガンファンさんは、韓国OMNにこの大谷記者の記事を紹介しつつ、彼の見解を記事化した。

 それが以下、『現代日本剣道が韓国のものだって?』という記事である。この記事の日本語訳と、同記事に対するコメントをご紹介したい。

  ◇

■「現代日本剣道が韓国のものだって?」日本の市民記者、懲りない韓国人の主張に怒る

 (前略)『オーマイニュース・ジャパン』の大谷記者は、思うところがあって教師をやめ、NGOなどの社会奉仕活動をしながらエネルギッシュに記事を書いている人だ。『日韓市民記者交流会 2007』で初めて会った時にも、何でも肯定的な思考をめぐらせ積極的に発言する姿から強い印象を受けた。

 盲目的な自国利己主義や、対話が通じないような頑固な思考らしきものは、当然ながら、彼にはみられなかった。

 特に韓日間の難しい問題についても、なんとか、特別な解決方法を捜すために努力し、その過程で、両国の人々はもっと多く対話を交わさなければならない、との主張を展開していた人だった。そのため、山田貴子記者からのメール内容(=大谷記事の韓国語訳)を見ながら、彼の記事に、好奇心を持たざるを得なかった。

■良識ある日本人を怒らせた「ある韓国人」の主張

 大谷記者のその記事は、“竹島問題”のために、姉妹都市を提携している日本と韓国の各都市の間で、夏休みに予定していた学生交流が中止になったことから始まっていた。韓国の各姉妹都市の方から、竹島問題によって国民感情が良くないため、交流行事の取り消しや延期を、日本側に知らせて来たと書かれている。

 そして、日韓の交流事業を楽しみにしていた子供たちにとっては残念なことになってしまったが、そもそも、政府レベルでの「領有権の問題」と市民レベルでの「交流事業」とは別のもののような気がする、という彼の意見が記され、加えて、「そこで、素朴な疑問。韓国人っていったい何を考えているのだろうか」との疑問が投げかけられていた。

 このあたりから、私は大谷記者が、普段とは違う決心で記事を書いたことを直感した。

 案の定、続く記事内容から大谷記者は、インターネットなどの媒体を通じて普段韓国人たちが日本固有文化までもその根が大部分韓国だと主張するということを紹介しながら、このように慨嘆した。

 「韓国人たちが (日本固有文化に対して)根拠もない「韓国起源説」を主張することで自らの立場を孤立させているということに気づいてほしい。そのうえ (それを生み出した先人に対して敬意を払わない韓国の態度に) これらの文化を生み出した(私たちの) 先祖たちをばかにするなと、言いたい。」

 この記事(の韓国語訳)を読んで、私はただちに、意見を書き、山田貴子記者経由で、大谷記者に届くようにメールした。なによりも大谷記者のような良識ある日本人までも怒らせた「ある韓国人」が恨めしかった。そのメールの内容はおよそ以下のようなものだ。

 日本の文化なら大部分が韓国起源だと、ただ漠然と思う一部の韓国人たちがいるようです。もちろん韓国から渡った文化がたまにあることはありますね。しかし私が知る限り、日本は古代から韓国よりは中国との交流の方が活発でした。日本が受容した文化は、韓国からよりも、中国からの方が多いだろう、という意味になりますね。

 日本の「現代剣道」の場合は、日本で自主的に生成されたことだということに同意します。むしろ日本の「現代剣道」が、日帝の時代に、韓国に普及し、今の「韓国剣道」の源流になったと私も思っています。

 韓国の「伝統剣法」は「朝鮮勢法」または「本国剣法」とあるのですが、「本国剣法」というのは「日本剣道」と特別に分け隔てるために作られた名前ではないか思われるほどです。そのほか、相撲、柔道、合気道、茶道なども韓国起源である、というのには韓国人の私にとっても納得しにくいです。

(ウ・ガンファンさんの記事日本語訳、つづく)

(記者:山田 貴子)

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