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2008年08月14日(木) 06時30分

TOSHI、X JAPANと癒しの間にある音楽活動への真意を語るオリコン

 今年3月に復活ライブを行ったロックバンド・X JAPANのボーカリストでもあり、ソロプロジェクトTOSHI with T-EARTHを始動させたTOSHIが、このほどORICON STYLEのインタビューに応じた。「10年前はいろんな誤解をされた」と洗脳報道などに悩んだ日々を打ち明けた上で、それが自身の音楽の原点にも繋がったというTOSHIの目指す終着点とは——。また、X JAPANでの国内ツアー実施への想いも打ち明けた。

インタビューを受けるTOSHIの様子

 ロック、癒しの音楽を経て“エコハードロック”というコンセプトのもとに掲げたプロジェクトにTOSHIは「地球側、自然界について叫びたかった」と熱弁を奮う。さらにツアーメンバーに若いメンバーを揃えることで「ハートやスピリットを育成する場にしたい」と若手育成も兼ねたプロデューサーとしての役割も果たす構えだという。

 常に音楽シーンの最前線を駆け抜けたイメージもあるTOSHI。そんな彼も壁にぶち当たっている。「10年ほど前は(洗脳報道など)いろんなことで周りに誤解され、落ち込んだ時期もあった。(原因は)当時「癒し」という言葉すらなかったからでしょう。でも、(同プロジェクトのプロデューサーも務める)MASAYAが『逆境こそチャンスだ』と言ってくれて救ってくれた。歌を歌えば、そんなことも全てを吹っ飛ばす力があった」と当時の心境を振り返る。

 逆境を経た今だからこそ「音楽は国境や言葉を越えて響くんだ」と声を大にする。「過去の叫びと今の叫びは違う。経験を積んだ叫びが今は出せている。声が出せるうちに若い者に僕のスピリットを伝授して、次世代へ種を撒いていこうと思っている」。それがTOSHIの真意であって、音楽活動を続けるうえでの軸となっている。

 そして最後にX JAPANの活動についても触れた。「実際にライブのオファーは30数ヵ国から来ている。でも、個人的には国内ツアーもできたらなと思う」と改めて内側に目を向けたい意向もある。リーダー・YOSHIKIの体調を考慮した上で「今は(X JAPANらしいハードな)ステージをやるための準備期間と思っていただければ」とサングラス越しに目を輝かせていた。

 TOSHI with T-EARTHの1stアルバム『EARTH SPIRIT』は現在発売中。収録曲の着うたは携帯サイト『オリコンスタイル』にて独占配信中。

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