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2008年08月13日(水) 20時44分

不動産開発のアーバンが破たん、負債2558億は今年最大読売新聞

 東京証券取引所1部上場の不動産開発会社、アーバンコーポレイション(広島市)は13日、東京地裁に民事再生法の適用を申請したと発表した。

 負債総額は2558億円で、4月に特別清算したケイアール不動産(東京)の1677億円を抜き、今年最大となった。

 米国の低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」問題などの影響による不動産市況の悪化で、開発した商業ビルやオフィスビル、マンションなどを予定通り売却できなくなり、資金繰りに行き詰まった。

 アーバンコーポレイションは1990年設立。老朽化したビルや用地を買い入れて商業施設などの再開発を行い、収益性を高めてファンドなどに売却する手法で急成長した。主に東京、大阪、広島で事業を行い、2008年3月期連結決算では616億円の経常利益を計上。9期連続で最高益を更新した。

 一方、積極的な不動産投資により、3月末の有利子負債残高は売上高の約2倍となる4078億円に達していた。6月に社債の格付けが引き下げられたこともあり、新たな資金調達が難しくなった。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080813-OYT1T00628.htm?from=navr