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2008年08月13日(水) 00時14分

温風機CO中毒死傷事故、ペンション経営者を書類送検読売新聞

 福島県伊南村(現南会津町)のペンションで2005年1月、宿泊客の親子が松下電器産業製の石油温風機による一酸化炭素(CO)中毒で死傷した事故で、県警南会津署は12日、温風機の点検を怠ったことが事故につながったとして、ペンション経営者の男(60)を業務上過失致死傷容疑で福島地検に書類送検した。

 この事故などを受け、大規模なリコールを行った同社については、それ以前に同種の事故はなく予見は困難などとして、立件しなかった。

 発表によると、経営者は業者などによる点検を行わず、温風機の内部に空気を送るホースに亀裂があったため、不完全燃焼が起き、一酸化炭素中毒で千葉県多古町の小学6年勝又優貴君(当時12歳)を死亡させ、父忠明さん(43)を意識不明となる重体にさせた疑い。忠明さんは今も入院中。捜査関係者などによると、経営者は耐用年数7年の温風機を約12年間使っていたという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080812-00000057-yom-soci