2008年08月13日(水) 02時05分

＜日朝協議＞拉致再調査開始で合意　同時に一部制裁解除（毎日新聞）

　【瀋陽・古本陽荘】日本と北朝鮮の実務者協議は２日目の１２日、中国・瀋陽市内のホテルで行われ、拉致被害者の再調査を早期に開始することで合意した。「見返り」として行う北朝鮮への制裁一部解除は、再調査開始と同時に実施する。

　協議は日本側のホテルで午前９時（日本時間午前１０時）に始まり、昼食を取らずに午後２時まで約５時間続いて中断。双方とも同日中の合意に向け、本国に指示を仰ぎながら深夜まで調整したが、「双方に懸案がある」（外務省首脳）ため難航し、合意確認のための協議再開は１３日未明に持ち越される異例の展開となった。

　日本側は１１日の協議で、６月の協議で合意した拉致問題再調査について「方法・主体・対象・期間」などの具体案を示し、調査の信ぴょう性を検証する枠組み作りも要求。北朝鮮側は１２日の協議で異論も述べたが、１３日未明の協議では基本的に受け入れた。

　制裁解除についても、再調査に応じて段階的に行いたい日本側と、直ちに解除を求める北朝鮮側の間に隔たりがあり、難航した。

　「よど号」乗っ取り事件実行犯らの帰国についても、具体的な引き渡し方法を詰める。

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