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2008年08月13日(水) 01時32分

野口、北京五輪を断念=左太もも負傷理由に−出場は土佐と中村だけ〔五輪・陸上〕時事通信

 【北京12日時事】北京五輪女子マラソン代表で五輪連覇を目指していた野口みずき(30)=シスメックス=が12日、左太もも裏の肉離れなどを理由に出場を断念し、日本陸連を通じ日本オリンピック委員会(JOC)に辞退届を提出、受理された。同日、当地で同五輪日本選手団が発表した。女子マラソンの補欠となっていた森本友(天満屋)がけがの療養中のため代替選手を入れず、日本代表は17日のレースに土佐礼子(三井住友海上)と中村友梨香(天満屋)の2人が臨む。
 JOCによると、野口本人とシスメックスの藤田信之監督らが話し合い、たとえ出場しても好成績が望めないことなどから欠場を決めたという。
 野口はスイス・サンモリッツで最終調整の合宿をしていた7月25日の練習後に左臀部(でんぶ)に痛みを訴え、同30日に局部注射で治療。予定より早く合宿を切り上げ、8月4日に帰国した。その日に京都市の病院で磁気共鳴画像診断装置(MRI)による検査を受け、翌日は患部に局部注射を受けた。9日に再検査を実施し、左大腿(だいたい)二頭筋などに損傷が残っていると診断された。症状は回復に向かっており、出場できるかどうか探っていた。
 女子マラソンの日本記録を持つ野口は北京五輪の有力な金メダル候補。女子で史上初となる五輪連覇とともに、シドニー五輪を制した高橋尚子からの日本勢3大会連続金メダルも懸かっていた。
 女子マラソンは1984年ロサンゼルス五輪から採用され、日本選手は同五輪での2人を除き、前回アテネ五輪まで各大会で3人が出場した。 (了)

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