2008年08月12日(火) 14時32分

LDH、堀江元社長など7人に対し総額約35億円の損害賠償請求訴訟（Impress Watch）

　LDH（旧ライブドアホールディングス）は11日、元代表取締役社長の堀江貴文氏ら旧経営陣5人と元会計監査人2人に対する損害賠償請求訴訟を東京地方裁判所に提起したことを明らかにした。損害賠償の請求額は総額約35億円。

　LDHでは、証券取引法違反に関して、旧経営陣らの民事責任の有無、関与者の責任の範囲、損害の内容と金額、責任追及の具体的手段などの調査・検討を行ってきた結果、外部調査委員会からの最終答申として「賠償義務を負うとの結論を得た対象者」「裁判所が犯罪事実を認定し、有罪判決を言い渡した者」の2点から被告を選定し、LDHが被った損害の一部の支払いを求めて提訴に至ったとしている。

　損害賠償を求めているのは、堀江貴文元社長のほか、宮内亮治元取締役、岡本文人元取締役、熊谷史人元取締役、中村長也元ライブドアファイナンス取締役の旧経営陣5人と、元会計監査人の久野太辰氏と小林元氏の2人。LDHでは7人に対して、連帯して合計35億2330万3120円の損害賠償を求めている。

　求めている損害賠償の内訳は、刑事事件（証券取引法違反）におけるLDHへの罰金2億8000万円と弁護士費用1409万1873円、架空売上計上によりLDHが過大に支払った税金5億8329万8814円、事件により中止となったデータセンターサービス事業に関する費用17億5653万2637円、子会社ライブドアファイナンシャルホールティングスの売却に関する手数料8億8937万9796円。

　また、LDHに対しては、法人・個人の投資家から合計9件・約716億円の民事訴訟が提起されている。うち1件については、約95億円の賠償を命じる地裁判決が下されたが、LDHは控訴しており、すべての訴訟が現在も係争中となっている。LDHでは、これらの民事訴訟についても負担が確定した場合には、速やかに被告らへの請求を拡張する方針だとしている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080812-00000009-imp-sci