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2008年08月12日(火) 13時10分

期限切れ牛丼冷凍パック、詰め替えて期限改ざん…愛媛の2社読売新聞

 愛媛県の冷凍食品加工会社など2社が、東京都内の食品輸入会社から仕入れた賞味期限切れの冷凍の牛丼の具のパックなど計約27トンを再加工し、賞味期限を改ざんするなど食品衛生法に違反したとして、同県は12日、2社に改善勧告し、出荷製品の自主回収を指導したと発表した。

 2社は「東京の会社に頼まれてやった」と認め、うち約1・5トンは大阪市内の卸会社に販売された。一部は業務用として流通しているが、健康被害の届け出はないという。

 県の発表によると、2社は伊方町の冷凍食品加工業「セトフーズ」と、今治市の食品加工会社「マックスプロダクト」。県は情報提供を受け、5、6日に、両社を立ち入り調査した。

 セ社は5月から今月にかけて13回、東京の輸入会社から賞味期限切れのブラジル製牛丼パック(1袋155グラム入り)など計約24・5トンを仕入れて解凍。100袋分を1袋にして再凍結させて箱詰めにし、新たに賞味期限を1年後と改ざんしたラベルを張り、約22・3トンを東京の輸入会社に送った。

 仕入れ時点ですでに1年前に賞味期限が過ぎていたものもあった。セ社は県に「賞味期限の日付は東京の会社からファクスで指示を受けた。流通先は知らない」としている。

 マ社は1月以降22回、東京の輸入会社から賞味期限切れの牛丼パック約3・3トンを仕入れ、タマネギなどの具材を加えて再加工し、1年〜1年半の賞味期限にして計約4・9トンを東京の輸入会社に送り返した。マ社は県に「賞味期限が過ぎているのは知らなかった」としているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080812-00000024-yom-soci