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2008年08月09日(土) 00時32分

南オセチア、本格交戦も=ロシアが軍事介入−グルジア、総動員令時事通信

 【モスクワ8日時事】ロシア国防省は8日、グルジアが同国からの分離を目指す南オセチア自治州で実施した軍事作戦で、自治州に展開するロシア平和維持部隊10人以上が死亡したと発表した。ロシア軍はこれを受けて、南オセチアに増援部隊を派遣した。ロシアの軍事介入により事態は極度に緊迫、両軍の本格交戦も懸念される事態に発展した。
 AFP通信によれば、ロシア軍の戦車や装甲車数十両が南オセチア州都ツヒンバリ近郊に到達したのが目撃された。国防省は増援部隊派遣について、「現地のロシア平和維持部隊を支援するのが目的」としている。
 サーカシビリ・グルジア大統領も8日、国家総動員令を発令し、すべての予備役を招集。「国を救うにはこれ以外にない」と述べ、国民に協力を訴えた。当初、グルジア高官は同国軍がツヒンバリを制圧したと言明したが、その後、内務省スポークスマンはロシア軍の爆撃により、複数の地区の支配を失ったと述べた。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080809-00000006-jij-int