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2008年08月09日(土) 00時04分

歓声の中、友好の行進=台湾にも声援〔五輪・開会式〕時事通信

 【北京8日時事】国家体育場(愛称・鳥の巣)で行われた北京五輪の開会式。鮮やかなアトラクションの残像を引きずる中、午後9時すぎ(日本時間同10時すぎ)に五輪発祥の国ギリシャを先頭に入場行進が始まった。
 日本は23番目。旗手の卓球女子、福原愛選手(19)は中国でもおなじみで熱烈な声援を送られた。小柄な体で日の丸を掲げ、主将を務める柔道男子の鈴木桂治選手(28)に手を借りることもなく堂々としていた。
 続いて台湾。大会前、呼称をめぐってあつれきがあったが、観衆は温かい声援で迎えた。開幕直前に参加が認められたイラクも選手、役員計10人が力強く行進した。
 初参加のツバルは温暖化による海面上昇で、将来沈没の可能性も指摘される南太平洋の小国。アジアの大国に全力を尽くしにきた。米国は、スーダン難民だった陸上男子中距離のロペス・ロモング選手が旗手。平和のシンボルとしてメッセージ性ある起用だった。
 同時行進も検討された韓国と北朝鮮は、間に3カ国を挟んで進んだ。前後して歩く行進順だったが、合意に達しなかった。(了)


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