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2008年08月08日(金) 10時09分

下山判事に有罪=「司法の信頼に反した」−女性に繰り返しメール・甲府地裁時事通信

 裁判所職員の20代女性に繰り返しメールを送ったとして、ストーカー規制法違反罪に問われた宇都宮地裁判事下山芳晴被告(55)の判決公判が8日、甲府地裁で開かれ、渡辺康裁判長は「裁判官や司法に対する国民の信頼に反した誠に恥ずべき犯行」として、懲役6月、執行猶予2年(求刑懲役6月)を言い渡した。
 渡辺裁判長は「被害者の行動を監視していると思わせる内容のメールを送信するなど、巧妙かつ悪質。一方で、相談に対して親身になって応じているように装うなど被害者の心をもてあそんだ」と批判した。
 一方で、被告が反省し、社会的制裁も受けている点や、同種事件の量刑を考慮。さらに「被害者に対し、自分がストーカーメールを送った犯人であることを告げ、今後弾劾裁判により裁判官を罷免される可能性が高い」として、執行猶予とした。 

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〔用語解説〕「下山判事ストーカー事件」
下山判事、罪状認める=検察側懲役6月求刑-女性職員に繰り返しメール・甲府地裁

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