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2008年08月08日(金) 11時43分

うまトマハンバーグ定食と「松屋」チェーンに根付くスピリッツツカサネット新聞

普段、めったにファストフードの類を食べないのだが、ごくたまに、衝動的に食べたくなるものがある。牛めしでおなじみ「松屋」チェーンの夏限定メニュー、うまトマハンバーグ定食もそのひとつだ。店の前を通ると、またいい匂いがするんだよね、「松屋」って。

券売機で食券を購入、580円にシロ大盛りで60円(「松屋」ではライスのことを「シロ」って呼んでます)。食券を店員に見せるとほどなくトレイに乗った定食が現れる。ハンバーグにはたっぷりのトマトとにんにくの香りが漂うソースがたっぷりとかけられ、その横には半熟玉子。これを崩して、赤、黄、白がマーブル状になったぐちゅぐちゅソースをハンバーグに絡めると美味いのです。

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「松屋」はライバルチェーンの「吉野家」と違い、牛めしを頼むだけで味噌汁が出てくるところもうれしい。うまトマハンバーグ定食も、ワカメの味噌汁とコーンがトッピングされた生野菜サラダがついてくる。こちらは黒酢ドレッシングでいただきます。肉には野菜を、安価で満腹を、これが「松屋」の基本姿勢でしょう。

牛めしの「松屋」チェーンは、1966年、西武池袋線江古田駅北口に中華飯店「松屋」として創業されました。2年後の68年には牛めし焼肉定食店「松屋」が開業され、現在に至っています。

江古田駅周辺は、近くに日本大学芸術学部、武蔵野音楽大学、武蔵大学、武蔵高校などがある、東京でも代表的な学生街のひとつです。もともと1922年の武蔵高校の開校にあわせて創業された駅で、武蔵高校創立者である根津嘉一郎が西武池袋線の前身である武蔵野鉄道の株主だったことに端を発します。江古田駅はまさに学生のための駅、なのです。

学生街といえば、腹を減らせた貧乏学生のための安くてボリューム満点の定食屋はつきもの。学生街のラーメン屋として出発した「松屋」には、安価で満腹を提供し、さらにひとり暮らしの学生たちの栄養のことも考えて、肉と一緒に野菜をたっぷり食べさせる、というスピリッツが根付いているような気がします。

なんかちょっと「松屋」のことが好きになりましたよ。夏が終わる前に、またうまトマハンバーグ定食を食べに来ようと思います。


参考:
松屋


(記者:ポポちゃん)

■写真
写真撮影:ポポちゃん記者

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