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2008年08月08日(金) 21時32分

<北京五輪>日本企業、商機へ知恵絞る毎日新聞

 8日開幕した北京五輪。日本企業は、ビジネスチャンスにつなげようとあの手この手で知恵を絞っている。現地に進出する企業は、お祭りムードの盛り上げに一役買い、国内の電器店などは消費回復に期待を寄せる。一方、テレビ観戦で「消費者が家にこもってしまう」と懸念する声も多く、外食チェーンが割引券を配布するなど来店客減少を防ぐために躍起だ。【田畑悦郎、秋本裕子、宇都宮裕一】

 ◇進出企業

 イトーヨーカ堂は、メーンスタジアムから800メートルの距離にある店舗で、従業員が朝の朝礼で「接客英語」を数カ月間訓練した。各国の選手や応援団ら多数の来店が見込まれることから、「英語での意思疎通をスムーズにしたい」と関係者。

 イオンは、現地のジャスコ店の一部で、従業員が「加油!中国」(がんばれ!中国)のロゴが入った、そろいのTシャツと帽子を身に着け、接客に精を出している。

 ◇テレビ観戦

 マンダリンオリエンタル東京は、45型液晶テレビを備えたホームシアター仕様の客室で、ゆっくりテレビ観戦できる宿泊プラン「MOダイン&シネマ オリンピックスペシャル」(6万9000円から)を用意。食事とミニバーの無料サービスのほか、09年に北京で開業する新店の優待券を付けてPRも兼ねる。

 イトーヨーカ堂は、注目競技の放映時間帯を避け、午前中に買い物をしてもらおうと9〜17日の間、169店で開店時間を1時間早めて午前9時にする。同10時までに食料品を買った客には、次回に食料品1点を1割引きにするクーポン券を配布。107店では大型テレビを設置し、五輪ファンの集客を狙う。

 ◇家電量販店

 東京・有楽町のビックカメラ有楽町店は、テレビ売り場に主な競技の放送番組表を張ったり、日本選手の獲得メダル数を掲示する表示板を準備。ヨドバシカメラは全店で、ブルーレイディスク(BD)と録画再生機を購入するとディスクを2割引きするキャンペーンを展開し「五輪を見て裏番組を録画する人が増える」と期待する。

 調査会社のBCNによると、7月の国内販売台数は、薄型テレビが前年同月比19・4%増、BD録画再生機が同12・4%増と、前月まで2カ月間の伸び率を下回り、五輪目前に伸び悩んだ。「録画再生機は、期間中でも伸びを見込める。大イベントを販売促進につなげたい」(メーカー)と巻き返しを図る。

 ◇外食チェーン

 外食産業は、家族連れの来店が数多く見込める8月が“書き入れ時”。ガソリン高や消費低迷で客足が遠のきがちなだけに、「盛り上がらないでほしい、が本音」(大手チェーン担当者)の声も。

 ファミリーレストランのすかいらーくとジョナサンは、期間中の夕食時間帯に使える2割引きのクーポン券を新聞の折り込みチラシなどで配布。「日韓共催のワールドカップサッカーは、客が減った。今回も時差がないので影響があるのではと、考えた」と担当者。

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