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2008年08月08日(金) 22時39分

<米国産牛肉>禁止のひき肉が混入…日本ハム子会社が輸入毎日新聞

 農林水産省と厚生労働省は8日、日本ハムの子会社「ジャパンフード」(東京都港区)が輸入した米国産牛肉から、衛生証明書に記載のないひき肉が見つかったと発表した。両省は出荷した米食肉大手カーギル社のドッジシティー工場(カンザス州)からの牛肉輸入を停止し、米政府に原因究明を要請した。

 米国からのひき肉輸入は禁止されている。今回のひき肉に牛海綿状脳症(BSE)の感染リスクが高い特定危険部位が含まれているかは不明。

 農水省によると、ジャパンフードは7月24日に冷凍肩肉として298箱(約3.8トン)を輸入。一部を同じ日ハムの子会社で加工・販売を手がける「日本ピュアフード」(同品川区)が購入した。同社社員が8月7日に千葉県船橋市の冷凍倉庫で検品したところ、うち1箱に衛生証明書に記載がないひき肉の塊1個(約4.5キロ)が入っていた。

 同工場で違反が見つかったのは3回目。298箱のうち一部は販売済みだが、ピュアフードの購入分以外に問題のひき肉が混入していた可能性は低いという。【工藤昭久、奥山智己】

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