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2008年08月07日(木) 12時07分

モバイルEdy端末数、800万突破——FeliCa決済利用状況(6月版)Business Media 誠

 セブン&グループの電子マネー「nanaco」の発行件数が600万件を超えた。また、VISATOUCHの発行を行う地方銀行、フランチャイズが急増している。

【表:前払い、後払い双方のFelica決済状況】

●モバイルEdy、800万を突破

 各社の累積発行数と月間利用回数を見ていこう。

 先月(5月末の数字)と累積発行数を比較すると、Edyが60万増、ICOCAが5万増、nanacoが13万増、PASMOが33万増、Suicaが32万増、WAONが30万増となり、いずれも増えている。nanacoはサービス開始から約14カ月で600万件を超えた。

 Edyの60万増のうち10万は、モバイルEdy(おサイフケータイでEdyを利用している端末数)の増加分だ。モバイルEdyの利用端末台数は、6月末で800万台に到達した。ほかにおサイフケータイで利用できるFeliCa電子マネーとしてはSuica、nanaco、WAONがあるが、モバイルSuicaが111万人、モバイルnanacoは89万台となっている(イオンはWAON発行数について内訳を発表していない)。

 なお6月には、JR東日本が外国人観光客向けに発行している「Suica&N’EX」の発売総数が10万枚を超えたという発表もあった。

 月間利用回数ではnanacoの2800万件が変わらずトップ。次に多いのはEdyの2450万件、Suicaが2222万件と続く。
 
●VISATOUCH/スマートプラスの発行社数が増えた理由

 先月の数字と比較すると、iDは29万、PiTaPaは3万4000人、QUICPayは10万人の増加で、いずれも先月とほぼ同ペースで伸びている。下表はすべて6月末の数字。3カ月毎に集計を行うDCMX/DCMX mini(iDのモバイル会員数)とVISA TOUCH/スマートプラスも、6月末の数字を掲載している。

 発行会社数を見ると、iDが62社から63社に(東京都民銀行)、VISATOUCH/スマートプラスが4社から61社に増えている※。

※4社は3月末の調査数字。VISATOUCH/スマートプラスの発行社数は、三菱UFJグループとして発行している分のみをカウントした。

 61社の内訳は、FC(フランチャイズ)社が50社、三菱UFJニコスが銀行本体発行カードを業務委託している地方銀行が11行となる。三菱UFJニコスでは2月から、これらのFC・地方銀行に対してVISATOUCH発行業務をパッケージ化して提供している(プレスリリース)。3月末VISATOUCH/スマートプラスの発行社数が急増しているのは、これが理由と思われる。


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Business Media 誠:FeliCaチャンネル

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