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2008年08月07日(木) 12時00分

民間委託もあるらしいけど…サイバーパトロールの活動に迫る!R25

秋葉原の無差別殺傷事件以降、掲示板などに犯行予告を書き込む愉快犯が後を絶たない。今や連日のように悪質な書き込みをした人物が逮捕されているけど、それらの書き込みは、一体誰がどうやって発見しているんだろう? もしや、どんな些細な情報も見逃さないスーパーサイバーポリスが常時目を光らせていたりして…。警察庁の広報課に聞いてみました。

「確かに警察庁では、インターネット上の犯罪を発見するために、サイバーパトロールを実施しています。ただ、一日中モニターの前に警察官が張り付いているわけではありません。県警によっては、民間ボランティアにサイバーパトロールを委託しているところもありますよ」

民間人がパトロールを!? さっそく、昨年11月にサイバーパトロールモニター制度を取り入れた岡山県警に聞きました。

「岡山県警では、各警察署長やインターネット関連団体からの推薦で選ばれた民間ボランティアを34人採用しています。推薦の基準は、県内に住む成人で、インターネットに豊富な知識があり、サイバー犯罪への取り組みに熱意がある人ですね。ボランティアの方々は、空いた時間にネット上をパトロールし、悪質なサイトや書き込みを発見した場合は積極的に通報しています」(岡山県警生活安全企画課・森山邦彦さん)

一方、ボランティアを公募した県警もある。滋賀県警では、これまで推薦によってボランティアを採用していたが、あまり効果がみられなかったため、公募に踏み切ったという。ただ、実際のところ、ボランティアだけでは限界があり、一般市民からの通報が貴重な情報収集元になっているのだとか。でも一体、どんな情報が悪質と判断されるの?

「殺人、爆破予告などは、業務妨害や脅迫罪で検挙する場合があります。また、児童ポルノ画像を掲載したり、規制薬物を販売している違法サイトなどは、発見次第取り締まっています。そして、違法ではなくても、有害と認められるような情報は、サイト管理者やプロバイダーに削除要請をすることもありますね。悪質な書き込みやサイトを発見したら、警察に相談するかインターネットホットラインセンター(リンク参照 ※R25.jpではリンクが表示されています)に通報して下さい。ただ、緊急の場合は110番通報をして頂きたいですね」(森山さん)

リアルな社会では、住民が地域をパトロールして声をかけ合うことで、犯罪発生率が下がったなんて事例もあるようです。その一方、ネット上でも「犯罪を見逃さない」意識を高めて、声をかけ合うことが必要な時代になってきたのかもしれませんね。
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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