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2008年08月07日(木) 12時13分

<稚内商工高>高2が自殺…中傷書き込みで停学処分の後に毎日新聞

 北海道稚内市の道立稚内商工高校(生徒数337人)2年の男子生徒(16)が携帯電話サイトの掲示板に他の生徒を中傷する書き込みをしたとして停学処分となり、自宅で自殺を図って2週間後の今月4日に死亡していたことが分かった。

 同校などによると、サイトの書き込みは複数の生徒をイニシャルで示して「死ね」などと中傷する内容で、サイトを利用している生徒から通報を受け、生徒指導担当の男性教諭ら計6人が7月20日、男子生徒から2時間50分にわたり事情を聴いた。生徒は「軽はずみに書き込んでしまった」と事実を認め、停学処分を受けて午後5時ごろ、学校に呼ばれた母親とともに帰宅。同日夜、首をつって自殺を図った。

 生徒の父親(46)が7日、記者会見し、生徒が自室の机上に残したノート3ページ分の書き置きを公表した。学校側から停学中に書くように指示された反省文の下書きで、聴取の際に教諭たちから「お前の罪は重い。死ね」「バカか」「アホか」と言われ「おれって先生たちにも信用なかったんだな」と傷ついた心境がつづられ「停学は重すぎる」「ケジメをつけるために死のうと思う」と訴えている。

 川崎博正校長は書き置きの内容について「そんなことを言うはずがない。職員の対応に問題はなかった」と否定したが、父親は「ここに書いてあることは学校側の言い分とは随分違う。私は息子を信じます」と学校側への不信感をあらわにした。【金子栄次、仲田力行】

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