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2008年08月06日(水) 18時59分

ケーブルカーの日、知っていますか?オーマイニュース

 関西の人には古くから親しまれた、生駒ケーブル。正式には近畿日本鉄道生駒鋼索線といいます。

 近鉄生駒駅からぺデストリアン(歩行者)デッキで通ずる「鳥居前」駅と、「生駒山上」駅を結ぶこのケーブル路線は、途中の「宝山寺」駅をはさんで、2つの路線で成り立っています。

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 前半の「鳥居前─宝山寺間」(0.9キロ)を結ぶのが宝山寺線。後半の「宝山寺─生駒山上間」(1.1キロ)を結ぶのが山上線です。

 このうち宝山寺線は、日本で最初に営業したケーブルカー路線でもあります。でその日が、大正7年(1918年)8月29日ということで、8月29日は「ケーブルカーの日」ということになっています。

 宝山寺は、通称生駒聖天ともいわれ、ケーブルカーは主としてその参拝客の足として敷設されました。が、今は周辺に一般住居やマンションなども建ち、通勤客も利用する生活路線となっています。

 そしてケーブル路線には珍しいことに、踏切が3カ所もあり、うち1カ所は自動車も通れます。

 山上線は、生駒山上の遊園地「スカイランドいこま」に通ずるレジャー路線といっていいでしょう。宝山寺線より傾斜は急で、こちらも、歩行者専用ですが、踏切が2カ所あります。さらにこの路線には、途中、2つの中間駅もあります。

 関西の多くの私鉄系遊園地が廃止される中、この生駒山上の遊園地は、今もがんばって営業しています。夏季はナイト営業もされ、手軽な避暑地として、家族連れや、カップルで賑わいます。

 8月1日の夜、記者は夕涼みと、もしかするとPLの花火が見られるのではないかとの期待感を持って、ロートル仲間と連れだって、行ってきました。

 生駒山は標高600メートル余りの低山ですが、それでもうだるような暑さの大阪市内から来た者にとっては、極楽のような涼しさです。

 山上遊園地内には、レストランも2軒営業されています。1軒は大衆食堂風で、いま1軒はファーストフード店風です。

 記者らは2軒ともハシゴしました。記者自身は1軒目の大衆食堂風で、生ビールと焼きそば、2軒目のファーストフード風店で、同じく生ビールとフランクフルトを楽しみました。

 特に2軒目のファーストフード風店には、広々としたオープンデッキがしつらえてあり、涼しい夜風に浸りながら、ゆったりした気分で、大阪方面の“100万ドルの夜景”を楽しむことができました。

 さて、肝心のPLの花火ですが、このオープンデッキからは、残念ながら見えませんでした。けれども少し下がった場所に行くと、見えました見えました、はるかかなたに。でも、撮影の方ですが、こちらは未熟ゆえ見事に失敗をしてしまいました。

[PL花火についての余談]

 大阪府富田林市のPL教団大本庁で毎年8月1日に行なわれる、「PL花火芸術」。教祖のみたまをささげるために始まった宗教行事で、日本でも屈指の花火大会です。

 この花火は、例年10万発を誇っていましたが、今年からは2万発になりました。といっても規模が縮小されたわけではありません。

 従来、上空で炸裂した花火の数を計算していましたが、「誇大宣伝」ではないかという指摘を受け、今年からは、打ち上げる筒の数として計算したために、10万発→2万発になったそうです。

(記者:斉喜 広一)

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