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2008年08月06日(水) 09時00分

ネットワーク経由でカスタマイズできる情報端末「chumby」日本上陸ダイヤモンド・オンライン

 写真を見て、「コジャレた目覚まし時計か、フォトフレームか?」と思った方、あなたの答えは、正しい。正しいが、すべてではない。

 この商品、目覚まし時計にもなるし、フォトフレームになるし、TVにもなるし、ラジオにもなる。その名は、「chumby」。米国発の情報端末で、8〜9月に株式会社ジークスから日本発売が決定しており、話題を集めそうだ。

 実は、この「chumby」、キュートな外見にLinuxを搭載し、無線LANも内蔵。ネット上に公開されている「ウィジェット」と呼ばれるFlashアプリケーションを登録すると、時計機能はもちろんのこと、ニュースサイトや動画の閲覧もできる。iPod用の再生プレイヤーにもなれば、ネット上のアルバムを公開するなど一歩進んだデジタルフォトフレームにもなる。

 さて、携帯電話はじめ既に多機能なデバイスは数多くあるが、「chumby」の魅力は、「ウィジェット」の追加により、ネットワーク経由でさまざまな機能を追加できること。開発者も、「この商品の価値は、ハードウェアでもなく、ソフトウェアでもなく、ネット接続する新作ウィジェットを配信するサービスにある」と明言している。

 ちなみに、「ウィジェット」は、米chumby社はじめ多くのユーザーによって数多く登録されている。着信メールの確認や、eBayのオークション状況のチェック、ゲームなど、それぞれのライフスタイルに必要な機能を自在に追加してカスタマイズできるのである。

 さらには、コンピュータ達人の方は、自分でウィジェットを作成して登録する、なんてこともできてしまう。

 とはいえ、コンピュータ達人ではない人間にとって、まず、目を引かれるのは、この外見だろう。大きさは、マグカップ大。丸みを帯びたフォルムに合成皮革製で手触りもソフト。

 ハードな情報端末に「キグルミ」を着せたような雰囲気、といえば、理解してもらいやすいだろう。巾着袋状のパッケージや付属しているロゴをあしらったチャームなどなど、遊び心満載である。

 情報端末の家電の分野への進出は目覚ましいが、「chumby」は、外見からすると、“家電”を通り越して、“雑貨”に近い。そう、「デジタル家電」ではなく、「デジタル雑貨」という形容が正しいだろう。ユーザーそれぞれのライフスタイルにあわせてカスタマイズできる機能面からしても、まさに「生活の友」となる可能性を持っている。

「デジタル家電」ならぬ「デジタル雑貨」というジャンルが今後出現するとすれば、Chumbyは、その先駆けとなる商品だと言ってよさそうだ。

 このChumby、日本発売に先駆けて有志により米国から140台が共同購入されており、既にファンもいるようだ。潜在ニーズも高いと思われ、今年の夏から秋にかけて、デジモノ好きならずとも注目必至の商品である。

(梅村 千恵)

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