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2008年08月06日(水) 00時27分

下水道事故直前に大雨注意報、工事中止は業者判断に読売新聞

 東京都が下水道工事に関する安全基準を設けたのは2005年4月。04年10月に港区内の下水道工事で死亡事故が起きたのがきっかけで、大雨・洪水警報が出た段階ですべての工事を中止するよう求めた。

 ただ注意報が出た段階での対応については、工事によって異なり、工事会社の判断に任されているのが現状だ。

 東京23区内の下水道管は計約1万6000キロ。毎年約1600億円を投入し、改修や補修工事などが毎日どこかで行われていることになる。

 今回の集中豪雨で、東京23区内に注意報が出たのは事故直前の5日午前11時35分、警報は午後0時33分だった。

 豊島区内に都が設置する雨量計では正午時点で雨は観測されていないが、午後1時までの1時間で65ミリに。都下水道局によると、下水道管内の流量は、通常は深さ約10センチ程度だが、事故当時は同1メートルを超えていたとみられるという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080805-00000060-yom-soci