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2008年08月06日(水) 12時00分

世界が支持する優秀野菜“トマト”の実力R25

トマトラーメン、トマトカクテルにトマト鍋が登場するなど、世はトマトブームの兆し! スーパーではいろんな種類のトマトが売られているし、自宅で栽培する人も急増中! こんなに流行っているのはナゼ?

「はっきりした理由は不明ですが、トマトの赤い色素である“リコピン”が体にいいと言われ始めたのが80年代後半からなんです。その後、リコピンの“抗酸化作用”が様々な生活習慣病の原因となる活性酸素を消去する働きがあるだとか、美白や美肌に効果的などの情報が徐々に浸透してきたことにより、トマトの注目度が上がってきたのかもしれません」(カゴメ広報部・市川 豪さん)

世界にはトマトの品種が1万種以上あり、日本でも現在131種類もの品種が登録されている(農林水産省「品種登録情報」08年7月時点)。アンデス地域原産のトマトが世界各地に伝わる間に、その地域に根ざした品種に改良され膨大な数となったのだ。

イタリア、ギリシャなどの南欧では、トマトはスープや炒め物などあらゆる料理に使われる“おふくろの味”だ。実は、トマトはうまみ成分である“グルタミン酸”と“アスパラギン酸”の宝庫で、いわば味噌や醤油の役割も果たしている。生でも加熱してもおいしいトマトは多彩な料理が可能ということで、昨年南青山にオープンしたトマト専門レストランも大人気だそう。

実は現在、日本で主流の品種は、世界で最も食されている赤系ではなくピンク系トマト。完熟してもほんのり赤いピンク色なのが特徴で、皮が薄く生食向けだ。一年中収穫が可能だが、料理などに使う赤系トマトの方がリコピンは豊富に含まれている。

「リコピンは油と一緒に摂取すると吸収がよくなります。家庭でも煮込みや炒め料理の仕上げに刻んだトマトを加えて気軽に楽しんでほしいですね」(同)

ビタミンやカロチンを豊富に含むトマトは夏バテ防止にも最適! 料理するのはムリというアナタは、まずはトマトジュースから始めてみてはいかが?
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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