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2008年08月04日(月) 23時08分

事故時、逆走エスカレーターにはブレーキ限界を超える重み読売新聞

 東京都江東区の東京ビッグサイトで3日、上りエスカレーターが逆走し、乗っていた10人が軽傷を負った事故で、このエスカレーターが緊急停止する際に作動するブレーキは、9・36トンの重さまで耐えられる設計だったことがわかった。

 製造元の「日本オーチス・エレベータ」(中央区)の幹部が明らかにした。

 事故当時、エスカレーターは緊急停止した後、数メートル下に動いていたことから、警視庁は、9・36トンを超える重量の人数が乗っていたため、ブレーキが耐えきれずに逆走したとみている。

 建築基準法では、事故機と同規模のエスカレーターは、少なくとも7・5トンの重量の人数を運べるモーターを設置するよう規定している。

 同社によると、事故を起こしたエスカレーターは重量が7・5トンを大幅に上回った場合、安全装置が働いてブレーキが作動し、徐々に減速しながら止まる仕組みで、9・36トンまで耐えられるよう設計されていた。

 9・36トンの重量は、各ステップに体重約60キロの大人2人が乗った状態。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080804-00000059-yom-soci