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2008年08月03日(日) 02時10分

<大須オペラ>17年の歴史に幕 3日の最終公演後 名古屋毎日新聞

 下町情緒が残る名古屋・大須の夏の風物詩として親しまれてきた劇団スーパー一座の「大須オペラ」が3日、大須演芸場(中区)で公演中の「パロマの前夜祭〜スペインの暑い夜」の最終公演後、17年の歴史に幕を閉じる。同劇団主宰の岩田信市さん(72)=同区=が体力的な限界を感じ、終了を決めた。

 スーパー一座の旗揚げは1979年。冬の「師走歌舞伎」と並ぶ名物公演の大須オペラは「西洋のものまねでなく、日本語で楽しく親しみやすい」をキャッチフレーズに、92年から始まった。「庶民のオペラ」として根強い人気を集め、1カ月弱の公演期間中に約4000人の観客を動員。1万人動員した年もある。

 台本や演出を長年続けてきた岩田さんは、昨冬の師走歌舞伎ごろから体力的な限界を感じ、今年いっぱいで身を引くことを決意した。今冬の師走歌舞伎は開催予定だが、その後は未定という。

 岩田さんは「赤ちょうちんの下でオペラという、この雰囲気がいい。やり残したことはたくさんあるが、若い人たちが伸びてきているのでバトンタッチしたい」と話している。

 上演作のスペインのオペラ「パロマの前夜祭」(T・ブレトン作曲)は、下町を舞台に男女の恋愛を描いた喜劇。総勢30人の出演者が約20人のオーケストラの生演奏に合わせてコーラスやダンスを熱演している。カーテンコールでは演出者が「ついに終わりがやってきた」「大須オペラはこれが最後」と歌って観客に別れを告げている。

 最終公演の3日は午後2時開演。問い合わせは同一座(052・262・5955)。【木村文彦】

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