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2008年08月02日(土) 10時15分

<北京五輪>北京の夜にくっきり…兵馬俑ライト展示毎日新聞

 【北京・長野宏美】紀元前の兵士や軍馬などが、五輪を目前にした北京の夜に浮かび上がった。北京市朝陽区の五輪文化広場で1日夜、兵馬俑(へいばよう)を形取ったライトの展示が始まった。

 俑は死者を埋葬する際に副葬される人形。兵馬俑は、紀元前3世紀に中国を統一した秦の始皇帝の陵墓を守るために作られた等身大の俑だ。

 ライトは30人の名工が4カ月かけて102体を製作。本物にはない子供や女性も。使用したワイヤーは2トン、接着剤は400リットルに上る。絹の胴体部分が赤や青など色鮮やかに光る。「生命と強さ、希望を象徴する」(五輪文化館)という。

 五輪への歓迎ムードが盛り上がる中、訪れたカップルらは人形の前で記念撮影を楽しんでいた。北京市の大学生、祝遠さん(21)は「市内で次々とイベントが行われ、五輪が近づいた感じがする」。ライトを設計した夏男さん(46)は「見た人に中国の伝統文化を思い出してほしい」と語った。

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